反面教師
*某所で見かけた意見
最近、テロ等準備罪(マスコミ曰く共謀罪)の法案が通過しました。
通過前も通過後もあちこちが騒がしいです。
自分としては、「賛成寄りの保留」という感じでしょうか。
法律を見る限り、いろいろな制限をかけていますが、
実運用の時には裏をかくようなことをして、
あれこれ悪用するのではないかという疑念が消えません。
要監視であることは間違いないと思います。
でも、ここでは政治的な話をする気はありません。
それに関連して、自分自身を見つめなおした話です。
*『共謀罪』憎しが極まって
某所で見かけた、共謀罪に反対する意見にこんなものがありました。
1)政府を批判するような意見を言ったら、
自分の周りの人に、「あいつは共謀罪の捜査対象だ」と言いふらされる
2)その結果、仕事を続けられなくなるし、ご近所付き合いもできなくなる
3)文句を言っても「捜査の一環でした」ととぼけられる
4)だから共謀罪は危険だ!!
一瞬なるほどと思いましたが、なんとなく違和感がある。
少し考えて気が付きました。
「共謀罪」を別の罪状にしても同じ結果になるよね?
なら、「共謀罪」新設しなくてもいいんじゃないの?
多分、これを書いた人は、
何とか自分の気持ちを分かってもらおうと思って、
分かりやすい事例を挙げたつもりなんだと思いますが、
上記のポイントに気がついてしまうと、
至って逆効果の文章になっています。
*自分はどうなのか?
「人の振り見てわがふり直せ」
ということわざがありますが、
自分の意見を通すのに一生懸命になり過ぎて、
自分の意見を客観的に見られなくなるということはよくあります。
特に自分の場合、社内唯一の「IT系に詳しい人間」のために、
自分が悩んだときに相談する人間がおらず、
思い込みなどにはまり込んで泥沼にはまることがあります。
上の例を「バカだなー」と笑うのは簡単ですが、
逆に言えば、それなりの知識を持っていても思い込みに囚われると
それから抜け出すのは難しい例だと考えると、
そうそう笑うことはできません。
ではでは。
WindowsUpdateがどうして必要なのか?
*そもそもWindowsUpdateって何?
Windowsを使っていて避けられないのが、WindowsUpdateです。
WindowsUpdateとは、Windowsの機能に見つかった
セキュリティ上の問題などを解決するために、
Windowsが持っているファイルを更新して問題を解決する機能です。
定期的には月一回新しいファイルが提供されますが、
ウィルスが広がったときのような緊急時には、
臨時に提供される場合もあります。
Windowsを安全に使うには欠かせない機能です。
*ウィルスソフトだけではダメなの?
以前パソコンに中途半端に詳しい人に聞かれたのが、
「会社でセキュリティの為に
WindowsUpdateをしなさいと言われたんだけど、
せっかく有料のウィルスソフト使っているのに、
どうしてWindowsUpdateもやんないとダメなの?」
という質問でした。
そのときにした説明は以下の通りです。
*壊れたところがある家の戸締り
「パソコンのセキュリティを自宅の戸締りで考えてみましょう。
ウィルスソフトは門番だと思ってください。
この門番は優秀なので、門の出入りについては確実に不審者を
捕まえます」
「ふむ」
「WindowsUpdateというのは、家の補修だと思ってください。
例えば、ドアの鍵が壊れていたとか、
窓を鍵がかかっていても外すことができるとかの、
防犯上まずい故障を直してくれます」
「毎月故障するものなの?」
「故障と言うよりは、頭のいい泥棒が
外から家に侵入できる場所を探したり、
窓やドアを今までにないやり方で開ける方法を
見つけるので、その防犯対策をとっていると
考えればいいですね」
「ふーん、世の中悪い人が多いねー」
*セキュリティの限界
「うまくやればお金になりますからね。
で、門番と言うのは、普通に出入りする場所を守ります。
でも、例えば壁に穴が空いていたとか、
屋根にメンテナンス用の出入り口があったりすると、
門番の人はそれを知りませんから、
そこからの出入りは見張ることができません」
「想定外という奴?」
「Windowsという巨大で多機能なシステムを見張ろうと思ったら、
とても全体は見張れません。
攻撃されやすい場所、攻撃されことのある場所、
攻撃して欲しくないものを置いてある場所をピンポイントで
見張ることになります」
「全部見張ろうと思ったら?」
「そりゃー、お金をかければできます。
でも、銀行とか政府機関みたいなところでもない限り、
セキュリティに掛けられる予算って限界がありますもんね」
「そーだね。うちじゃ無理だ」
*塞げる穴はふさいでおく
「当然、泥棒だってそれくらいわかっていますから、
見張っていない場所から侵入して目的の場所にたどりつこうと
するわけですわ」
「誰だってそうするね。俺だってそうする」
「自宅の例えに話を戻すと、そういう門番では手が出せない
家自体の故障個所はなるべく直しておかないと、
それを利用して泥棒が侵入してきちゃうわけです」
「それでWindowsUpdateを実行するわけか」
という説明で何となく納得してもらえました。
ではでは。
簡単に難しいパスワードを作る方法
*パスワードの本来の意味は?
世の中、あちこちでパスワードを聞かれます。
特にIT系のサービスを利用しようと思ったら、
パスワードなしでは始まりません。
でも、いちいちパスワード覚えるのって面倒ですよね。
では、パスワードは何故必要なのでしょうか?
一言で言ってしまえば「本人認証」です。
すなわち、
論証1:パスワードは本人しか知り得ない情報である。
論証2:入力した人は、正しいパスワードを知っている。
論証3:故に、このパスワードを入力した人は本人である。
という三段論法で、
「正しいパスワードを入力した人=本人」
という証明がされるわけです。
これは、生体認証でも何でも同じです。
また、犯罪捜査に置いて
「犯人しか知り得ない事実を自白した」
ことによって、被疑者が犯人であることを立証する
『秘密の暴露』にも似ています。
*パスワードの欠点
本人であることを証明するパスワードですが、
一種の背反律を持っています。
それは、
「他人から推測されにくいパスワードにすれば、
パスワードが他の人にバレる危険は減る代わりに、
自分自身も覚えることが難しくなる」
「自分が覚えやすいパスワードにすれば、
他人から推測されやすくなり、
パスワードがバレる危険が高まる」
という事実です。
実際、ミステリー小説では、こういったパスワードを
推理によって破る話が結構あります。
*理想的なパスワードを作るのはとても難しい
例えば、パスワードに生年月日や名前を使うと
推測されやすいので使うなというのが、
パスワードを決めるときの常識です。
これは、意味のある単語を入れると
そこから推測が可能になるからです。
従って、パスワードはランダムなキーワードが理想です。
一方で、パスワードは覚えられるものでないと使えません。
イザというときに「忘れた」では話にならないからです。
しかし、6文字くらいならともかく、7文字を越えた意味のない文字の
羅列というのはとても覚えるのが難しいです。
あなたは覚えられますか?
私には難しいです。
*パスワードに求めらるものとその回答
理想的なパスワードと言うのは
・アルファベット、数字、記号が適度にバラバラに使われていること
・パスワード自体は何の意味も持たず、推測もしづらいこと
・パスワードを確実に覚える方法があること
という相反した条件を満たす必要があります。
そんな方法があるのでしょうか?
アイザック・アシモフというSF作家が書いた短編ミステリー集に
「黒後家蜘蛛の会」というシリーズがあります。
この中に、一つの方法がありました。
(実は私もこの方法を利用しています)
詳細は「黒後家蜘蛛の会」を読んでみてください。
(具体的な方法を説明すると、自分のパスワードが推測されてしまうので)
ポイントは2つです。
1)ベースとなるキーワードを用意する。
これは覚えやすいものであること
(他の人にはその文章がベースであることを知られないようにする)
2)キーワードを暗号化するルールを用意する。
これも、ルール自体は簡単なものにする
この2つを用意することで、
「意味のある覚えやすいキーワード」から
「意味のない推測しづらいキーワード」が簡単に作れます。
逆に、悪意を持った他者がキーワードを推測するには
「ベースとなる文章」と「キーワードかするルール」の2つを
知る必要があります。
つまり、二重ロックになるわけですね。
そういうわけで、パスワード自体を漏らさなければ、結構安全な
パスワードが作れますのでおススメです。
ではでは。
会社のパソコンの不調のときにやる、4つのこと
*壊れるよりもやっかいな不調
うちの会社はパソコンが30台以上あります。
これだけあると、いろいろと不調を起こすものが出てきます。
「なんか反応が遅い」
「Excelが固まった」
「よくわからないメッセージが出ている」
ここ数週間、こんな苦情がしょっちゅう出てきます。
正直、「壊れた」よりも「不調だ」という方がやっかいです。
壊れたら、メーカーに故障に出すなり新しいパソコンを購入したり、
やることははっきりしています。
しかし、不調だとその原因を自前で調べて、
自分で対応しないといけません。
時間がかかる割に、原因不明のままで、
でも修理に出すほどではないので、
「様子見」
という結果が多いです
*それでも手は打たなくてはいけない
「様子見」という結論で納得してもらうにしても
『これだけ調べたけどわからなかった』
という実績と
『とりあえずこんな対応をした』
という暫定対処が必要です。
問題が解決できなかったときでも
『頼んだのに、何もよくならなかった』
と思われるよりも
『よくはならなかったが、一生懸命やってくれた』
と思われた方が、格段に印象がよいです。
*というわけで、最低限やっていること
症状によってGoogleで調べたり、メーカーに問い合わせますが、
基本的には以下の4つのことをやります。
1.WindowsUpdateをかける
2.システムファイルのクリーンアップを行う
3.エアーダスターと掃除機で内部のホコリを掃除する
4.メモリや内部の電源ケーブルを差し直す
これでダメだったら、本腰を入れて調査に入りますが、
6~7割くらいはこれで復調します。
*WindowsUpdateをかける
これは定番ですね。
WindowsUpdateは自動で実施する設定になっていますが、
Updateの問題による適用漏れとか、
オプションのUpdateが必要な場合とかがありますので、
意外とUpdateされていないことがあります。
あと、WindowsUpdateをかけるとWindowsの再起動も
行いますので、これが『効く』場合もあるようです。
*システムファイルのクリーンアップを行う
Windows7だと、エクスプローラーからドライブを選択した状態で
「プロパティ」→「全般」タグで「ディスクのクリーンアップ」を
選択します。
Windowsというのは、いろいろな処理を行うためにその場限りの
tempファイルと呼ばれる一時的に利用するファイルを作ります。
例えるなら、レポートを作るために大量のメモ書きを作るイメージですね。
この一時ファイル、作業が終わったらちゃんと消してくれればいいのですが、
消すタイミングが難しく、意外とファイルが残ってしまいます。
このファイルが増えると、ハードディスクの容量が減ってしまい、
Windowsが不安定になることがあります。
なので、このtempファイルを消します。
余談ですがこのtempファイル、今日会社のパソコンを見てみたら、
何と70GBもありました。
*エアーダスターと掃除機で内部のホコリを掃除する
ネットで調べるとわかりますが、パソコンの中はホコリがかなり溜まります。
ホコリが溜まるとCPUはハードディスクから発生する熱が内部に溜まって
熱暴走を起こします。
実際は、熱暴走を起こしてパソコンが壊れないように
パソコン自身が内部の熱の上昇を監視していて、
熱暴走を起こす前に、パソコンの動きを遅くして熱の発生を抑えます。
「熱が溜まるとパソコンが遅くなる」というのは、こういう理屈です。
なので、エアダスターや掃除機で、パソコンの内部に溜まった
ホコリを掃除して放熱しやすくします。
実際、会社のパソコンを掃除してみると、厚さ1cmくらいの
スポンジ状になったホコリが出てきますので、
この対応もなかなか侮れません。
*メモリや内部のケーブル類を差し直す
デスクトップ限定になりますが、パソコンの中の
メモリやケーブル類を一度外して再度差し直すと
復調する場合があります。
原理ははっきりしませんが
・長いこと放置されていたので、差しこみが緩んで接触が悪くなった
→差し直すと、正常な差しこみに戻るので復調する
・接触部表面にサビが浮いたり、ホコリが付着して接触が悪くなった
→差し直して、サビやホコリがとれて接触部の異物がなくなる
ということではないかと思います。
*これでダメなら本腰を入れる
経験的に、これだけやれば6~7割の不調は復活しますし、
サポートに電話しても、大抵は「上記のことをお試しください」と
言われるので、対応の手間を減らせます。
腕に自身のある方は、自宅パソコンが調子悪くなったときに
お試しください。
ではでは。
Wifiと有線LANの狭間で
*お手軽になったWifi
会社のパソコンは、Wifi接続とLANケーブルでの接続の
パソコンを明確に分けています。
それぞれメリットとデメリットがありますので、
それらを考慮して導入しないと「労多くて文句ばかり」
な状態になりかねません。
*社長はノリノリ
と去年、2017年度のIT系の予算見積もり出してくれと
言われた時の社長の弁。
確かに、なるべく現場に近いところで 仕事をさせるために
事務所にあった リーダクラスの職位の人たちの机を
現場に設けた作業テーブルに移動させて います。
この状況ならWifiは推進した方がいいでしょう。
*工場でも意外と使える家庭用無線LANルーター
費用削減とお試しのつもりで、工場のWifiは家庭用のルーターを
使っています。
金属製の機械が山ほどあるので電波が遮断されるのではないかと
心配しましたが、思った以上に電波状況はよかったです。
直線距離で7~9mくらいでも電波の状況は3/5本でした。
(ルーターを高い位置に設置したのも効果があったと思いますが)
業務用だと設置も含めてお高くつくので、
うちのような中小企業にとってお安い家庭用でも問題ないのは
とてもありがたいです。