あなたは前に進めるか?
*GTDで陥りがちな罠
それは、
「『やること』に登録したことが終わらせられないこと」
です。
こちらの記事では、頭の中に渦巻くものを全て外に出すことに
ついて書きました。
GTDではその後に「頭の外へ出したもの」を分類し、
整理する作業を行って、最終的に「今やるべきこと」を
リストアップしていきます。
そうやって厳選した「やること」なわけですから、
重要度や緊急度(あるいはその両方)が高いはずなのですが、
意外とこれが終わらせられないこと多いのです。
*終わらない理由は2つに分けられる
「やること」が終わらない理由は、
自分のモチベーションを観点にすると2つに分かれます。
*モチベーションがあるとき
1つめは「モチベーションがあるけれど終わらない場合」。
例えば、
「何かの手続きをしようとしたのだけれど、
そのための用紙が手元に届くのが1週間待たなくてはいけなくて
手続きができない」
という他責の場合です。
上の例の場合、自分は、こういう作業は一旦
Evernoteの「応答待ち」に移動させ、
リマインダーをセットして用紙が来る予定の日に
通知が出るようにしています。
*出来る内容に噛み砕く
他にも
・「やること」の内容が抽象的だったとき
→ もっと内容を具体的にして「やること」に再登録
・「やること」の作業内容が大きすぎた
→ 内容を細分化して、複数の「やること」に分割して登録
ということをしています。
例えば
「GWの旅行の準備をする」
という「やること」は、作業の内容が大きすぎて
何から手を付ければよいのか迷ってしまいます。
そこで、この内容を
「計画を立てる」
(例:予算、行き先、行くメンバー)
「計画した内容に必要な物を揃える」
(例:チケット、旅行バック)
と分割して、その上で具体的な行動(例:「ガイドブックを見る」)に
噛み砕いていきます。
大きな作業内容でも、このように具体化・細分化していけば
自分がとる行動が見えてきますので、実はそんなに困りません。
*モチベーションがないとき
困るのは、モチベーションがないときです。
誰にでもあると思いますが、やらなくてはいけないのに
やる気が起きないことがあります。
実は、先述した具体化・細分化を行うと、
大体の作業は「ちょっとした作業」にまで
落とし込むことが出来るので、
モチベーションがわかない作業にも有効なんです。
*ほんの一歩前に進むことができない
双極性障害のやっかいなところは、
躁状態で「やること」に登録したことが、
鬱状態に入ると中々出来なくなります。
まず『具体化・細分化』ができなくなるのです。
そうなると、作業に集中するために作った
「やること」のリストが、一転して「出来ない」リストに
変身して
「こんなことも出来ない自分はダメなやつだ…」
と自責状態に陥ってしまいます。
*自責のループを断ち切る
何でも解決する魔法のソリューションは存在しません。
GTDで言うなら『具体化・細分化』を愚直に行うしかないのです。
それこそ「顔を洗う」「服をたたむ」レベルにまで
作業を細分化して、それを1つ1つクリアし、
少しづつでも自分に自信を付けるしかありません。
*そもそもこの記事を書いた動機
長いことやろうとして出来なかった、
がやっと一歩(本当に小さな一歩ですが)踏み出せたので、
その記念に書いてみました。
その一歩は、
「格安SIMの提供会社に問い合わせのメールを送る」
です。
バカバカしいと思われるかもしれませんが、
この一歩を踏み出すために、
3ヶ月間「やること」リストに載りっぱなしだった
に苦しめられてきたのです。
そういう意味では、この記事は自分に対する激励なのかもしれません。
ではでは。