環境ISOとの闘い-考察編
*突貫工事での勉強
今回はちょっと真面目に書いてみます。
無茶振りではありますが、
仕事として割り振られたからには
やらざるを得ません。
別の記事でも書きますが、
環境マニュアルの改訂には、
実質2月しか時間がありません。
理解できようができまいが
とにかく勉強を進めました。
*環境ISOが難しいわけ
いろいろ躓きながら勉強していますが、
環境ISOが難しいのは
自分の考えでは以下のような理由が
あると思います。
- 考え方のわかりにくさ
- 文章のわかりにくさ
- 具体例のわかりにくさ
この記事では「1.考え方のわかりにくさ」を
取り上げてみます。
*考え方のわかりくさ
環境マネジメントシステムの考え方で
わかりにくいのは
管理するのが「環境」ではなく「マネジメント」であること
ではないでしょうか?
*結果は重視されない
1は、よく誤解されることです。
例えば、環境への負荷を減らすために
「紙の使用量を半分に減らす」
という目標を立てたとしましょう。
実は、環境マネジメントシステムは
「実際に紙の使用量が減ったか?」
という点はあまり重視しません。
(かなり語弊のある言い方ですが)
*一瞬だけなら簡単に目標を達成できる
例えば、会社で購入するメモ用紙の量を
社長の決断で強引に半分にすれば、
確実に紙の使用量は半分になるので
目標は達成できます。
しかし、購入量を強引に半分にする方法は
必要なメモ用紙が足りなくなる可能性があるので、
毎回行うことはできません。
(状況によっては翌月には撤回になるかも?)
*一瞬だけでは意味がない
購入量を半分にするのを翌月で撤回すると
反動で、次の月の購入量が倍になるかもしれません。
目的は「環境への負荷を減らすこと」ですが、
一瞬だけ減らしても意味はないのです。
結果を重視しないというのは、
目先の結果だけに囚われて、結果を出し続けることが
できないやり方をとらないということです。
*仕組みを作る
環境マネジメントシステムが管理するのは、
「環境への負荷を減らす仕組み」です。
先ほどの「紙の使用量を半分に減らす」
という目標で言えば、
紙の使用状況の内訳と代替えの方法を調査し(Plan)
代替えの方法(例えば電子化)を特定の部署で導入し(Do)
代替えの方法でどれだけ使用量が減ったか確認し(Check)
効果があった場合は、適用する部署を増やす(Action)
という仕組み(ルールや組織体制)を構築します。
この方法は、思ったように使用量が減らなかったり、
導入が難しくて断念したりなどの
問題が起きる可能性がありますが
組織に仕組みとして導入されるため、
必ず改善を進みます。
(環境マネジメントシステムを推進していけば)
*だから大がかりになる
その代わり、仕組みの導入には
膨大な手間と時間と根気が必要です。
組織全体でやろうとすれば、大がかりなものになります。
そういうところが難しく感じるところなのではないかと
思います。
ではでは。