中途半端でもやってみる
*仕事の終わらない完全主義者
世の中
「仕事が終わらない」
と嘆く人が多いです。その理由の一つに
「完全主義」
があります。
*100%の成果を出せる人なんていない
完全主義に陥ると、品質にこだわりすぎて
そこに時間をかけ過ぎて作業が進まず、
作業が進まないことでやる気が失われ、
結果的に仕事が終わらないという、見事な悪循環に陥ります。
でも、野球で一流と言われる打者でも、せいぜい3割しか打てないのです。
毎回毎回100%の成果が出せる人なんていません。
*7割の出来でいいから、まず完成させる
多少、粗が見えても、まずは完成させることが大切です。
完成していれば、(自己評価で)70点は貰えるのです。
そして、それを叩き台にして、修正・改善を行って、
完成度を上げて行くことが出来ます。
どれほど丹精をこめて仕事をしても、完成していなければ
評価はできません。
*プロはまず完成させる
知り合いの編集者の人が言っていました。
『作家を目指す9割の人間が出来ていないことって、何だと思う?』
「文章力とかそんなことですか?」
『そんな高度なことじゃない。もっと根本的なことだ』
「一体なんです?」
『それは、作品をとりあえずでも完成させること』
「!?」
『意外かもしれないけれど、未完成の原稿を持ち込んでくる人は
結構いるのよ。で、ちょっとアドバイスして、
「これが完成したらもう一度来てください」と伝えても
大半の人はそれっきりなわけ』
「へえー」
『完成させてくる人もいるけれど、そこで満足して、
こちらのアドバイスとか、次の作品を要求すると、
これもそれっきりになることが多い』
「勿体ない気がしますね」
『作家に必要な事はとにかく完成させることなんだよ。
それが出来ない人は、絶対にプロになれないから』
*手を抜くのとは違う
誤解して欲しくないのは、「7割でいい」と言うのは
手を抜くことではありません。
手を抜くと、7割で「完成」になります。
それ以上の出来は望めません。
ここで目指したいのは、まず7割の出来で完成させて、
しかる後の8割、9割の出来に引き上げることです。
キチンとスケジューリングし、どこに力を入れてどこの出来を割りきるのか、
冷静な判断が必要なやり方だと思います。
ではでは。