会社のパソコンの不調のときにやる、4つのこと
*壊れるよりもやっかいな不調
うちの会社はパソコンが30台以上あります。
これだけあると、いろいろと不調を起こすものが出てきます。
「なんか反応が遅い」
「Excelが固まった」
「よくわからないメッセージが出ている」
ここ数週間、こんな苦情がしょっちゅう出てきます。
正直、「壊れた」よりも「不調だ」という方がやっかいです。
壊れたら、メーカーに故障に出すなり新しいパソコンを購入したり、
やることははっきりしています。
しかし、不調だとその原因を自前で調べて、
自分で対応しないといけません。
時間がかかる割に、原因不明のままで、
でも修理に出すほどではないので、
「様子見」
という結果が多いです
*それでも手は打たなくてはいけない
「様子見」という結論で納得してもらうにしても
『これだけ調べたけどわからなかった』
という実績と
『とりあえずこんな対応をした』
という暫定対処が必要です。
問題が解決できなかったときでも
『頼んだのに、何もよくならなかった』
と思われるよりも
『よくはならなかったが、一生懸命やってくれた』
と思われた方が、格段に印象がよいです。
*というわけで、最低限やっていること
症状によってGoogleで調べたり、メーカーに問い合わせますが、
基本的には以下の4つのことをやります。
1.WindowsUpdateをかける
2.システムファイルのクリーンアップを行う
3.エアーダスターと掃除機で内部のホコリを掃除する
4.メモリや内部の電源ケーブルを差し直す
これでダメだったら、本腰を入れて調査に入りますが、
6~7割くらいはこれで復調します。
*WindowsUpdateをかける
これは定番ですね。
WindowsUpdateは自動で実施する設定になっていますが、
Updateの問題による適用漏れとか、
オプションのUpdateが必要な場合とかがありますので、
意外とUpdateされていないことがあります。
あと、WindowsUpdateをかけるとWindowsの再起動も
行いますので、これが『効く』場合もあるようです。
*システムファイルのクリーンアップを行う
Windows7だと、エクスプローラーからドライブを選択した状態で
「プロパティ」→「全般」タグで「ディスクのクリーンアップ」を
選択します。
Windowsというのは、いろいろな処理を行うためにその場限りの
tempファイルと呼ばれる一時的に利用するファイルを作ります。
例えるなら、レポートを作るために大量のメモ書きを作るイメージですね。
この一時ファイル、作業が終わったらちゃんと消してくれればいいのですが、
消すタイミングが難しく、意外とファイルが残ってしまいます。
このファイルが増えると、ハードディスクの容量が減ってしまい、
Windowsが不安定になることがあります。
なので、このtempファイルを消します。
余談ですがこのtempファイル、今日会社のパソコンを見てみたら、
何と70GBもありました。
*エアーダスターと掃除機で内部のホコリを掃除する
ネットで調べるとわかりますが、パソコンの中はホコリがかなり溜まります。
ホコリが溜まるとCPUはハードディスクから発生する熱が内部に溜まって
熱暴走を起こします。
実際は、熱暴走を起こしてパソコンが壊れないように
パソコン自身が内部の熱の上昇を監視していて、
熱暴走を起こす前に、パソコンの動きを遅くして熱の発生を抑えます。
「熱が溜まるとパソコンが遅くなる」というのは、こういう理屈です。
なので、エアダスターや掃除機で、パソコンの内部に溜まった
ホコリを掃除して放熱しやすくします。
実際、会社のパソコンを掃除してみると、厚さ1cmくらいの
スポンジ状になったホコリが出てきますので、
この対応もなかなか侮れません。
*メモリや内部のケーブル類を差し直す
デスクトップ限定になりますが、パソコンの中の
メモリやケーブル類を一度外して再度差し直すと
復調する場合があります。
原理ははっきりしませんが
・長いこと放置されていたので、差しこみが緩んで接触が悪くなった
→差し直すと、正常な差しこみに戻るので復調する
・接触部表面にサビが浮いたり、ホコリが付着して接触が悪くなった
→差し直して、サビやホコリがとれて接触部の異物がなくなる
ということではないかと思います。
*これでダメなら本腰を入れる
経験的に、これだけやれば6~7割の不調は復活しますし、
サポートに電話しても、大抵は「上記のことをお試しください」と
言われるので、対応の手間を減らせます。
腕に自身のある方は、自宅パソコンが調子悪くなったときに
お試しください。
ではでは。