バーコードの使い方
*「バーコードで省人化するから」
上司から言われました。
「そうですか」
「ついては、そのやり方を考えて欲しい」
『…はぁ?』
何で先に相談しないで決めちゃうかね?
というわけで、今回はバーコードのお話です。
*バーコードの利点
大きい会社ではバーコードを利用しているところが多いです。
では、バーコードの利点はなんでしょうか?
実は、バーコードの直接の利点というのはただ1つしかありません。
「情報をバーコードリーダーをかざすだけで
正確にコンピューターに入力できる」
これにつきます。
広く知られているかどうかはわかりませんが、
業務のIT化(特に製造業)で予算以外で大きなハードルとなるのが
入力業務です。
コンピュータがいかに便利でも、データが入力されないと単なる箱ですが、
この『入力』という作業、意外にやっかいです。
まず、作業者がキーボードやマウスを使って入力しなくてはいけません。
IT化が進んでも、この作業は意外と手間を食います。
また、入力ミスの可能性があるため、ある程度能力的に信頼のおける人が
入力する必要があります。
つまり、入力業務には
・作業にかかる手間を何とかしなくてはいけない
・入力の正確さを保証しなくてはいけない
この2点が求められるわけです。バーコードはこの2点を
(制限はありますが)解決してくれます。
何しろ、入力はリーダーをかざすだけ、正確さは人間など足元にも及びません。
大した文明の利器です。
*どうやったら省人化なんてできるの?
しかし、実のところバーコードの直接の利点はそれだけです。
出荷する製品をバーコードで読み取ると自動で検品するとか、
入庫された製品をバーコードで読み取ると入庫作業が行われるとか、
そういう便利機能は、バーコードの入力を受けた管理システムがやっています。
逆に言うと、そういう管理システムがない状態でバーコードだけ
導入しても「素早く正確に入力できるデバイス」が手に入るだけで
あんまり便利になりません。
そして、うちの会社にはそういうバーコード入力を受け付けられる
管理システムはありません。
さて、そんな状況でどうやったらバーコードによる省人化が
可能になるのでしょうか?
*命じられたからには何か考えるしかない
出来ない理由は即座にいくらでも思いつくので、
やる為の方法を考えてみました。
ようするにバーコードの入力を受け入れる管理システムが
ないからバーコードを導入してもメリットがないわけで、
であれば、小規模でもいいから管理システムを(あるいはサブシステム)を
導入して、そこにバーコードを使う形を取ればいいのです。
…という思考の過程を踏んで、現在半年の猶予を貰ってその
管理システムっぽいものを作る羽目になりました。
つらいけどおもしろそうな仕事になりそうです。
ではでは。