マクロと自動化と集中力
*自分がマクロを組む理由
こちらの記事でExcelでマクロを作る話をしました。
双極性障害で自分の落ちてしまった作業能力を
補うためにマクロでツールを作っています。
割とネガティブな動機だったのですが、
実際にマクロを作ってみると、
社内の業務が色々とわかるようになりました。
*「正しく間違える」
マクロを作るには、自分がやっている作業を
正しく理解している必要があります。
間違ったやり方をマクロ化しても、
間違った結果しか出てきません。
IT業界では
「正しく間違える」
という表現をすることがあります。
例えば、ある人のやっていた作業を元に
作業手順書を作り、その手順書通りに作業をしたのに
結果がおかしくなったとします。
その人のやっていた作業のやり方自体に問題があれば、
どれほど正確で詳細に作業手順書を作っても
出てくる結果は間違ったものになります。
正しく業務を把握していないと、マクロでも
同じことが起こります。
では、正しいマクロを作るには何を把握すれば
いいのでしょうか?
*プログラムの基本
プログラムを作るときの基本として、
1)インプット(入力)
2)プロセス(処理)
3)アウトプット(出力)
があります。
自動販売機で例えると、
1)インプット(入力)
・お金を入れる
・買いたい商品のボタンを押す
2)プロセス(処理)
・金額を判断する(足りているか?おつりはいくらになるか?)
・商品の在庫が自動販売機にあるか?
3)アウトプット(出力)
・商品
・お釣り
となります。
これを正確に把握していないと、正しいマクロは組めません。
*正しく作業を行うための基本
これはプログラムに限らず、普通の作業でも同じことが言えます。
インプットとして、正しい材料を正しい量貰わないと
アウトプットして、必要な量の製品が作れません。
プロセスとして、正しい業務手順を組まないと
アウトプットしての製品に不良が発生します。
つまり、プログラムを組むために必要な情報は、
そのまま業務を把握するための情報と同じなのです。
*業務へのフィードバック
マクロを作るために色々な人に業務の進め方を聞いてみると、
作業の仕方が曖昧な点が結構あります。
「何となくそうしてきた」
「よくわからないが、こうやっている」
判断基準が明確でない作業は、人間が経験と勘で判断するため
プログラムにするのが難しいです。
逆に、作業の仕方を変えてもらって、よりシンプルで
より明確な判断ができるようにすると、
作業者の負担も減ることが多いです。
このようなマクロ作成によるフィードバックを
どんどん行っていきたいですね。