夏と夜逃げ
*夜逃げしたことあります
ガチで。
*なんでそんなことしたの?
実家が自営業をやっていたのですが、
元々苦しい経営状態だったときに
夏枯れの時期で資金繰りが回らなくなり
潰れました。
当時実家にいた自分は、そのあおりで
一緒に夜逃げです。
#とは言っても、自分自身は別の職についていたので、
#夜逃げ先の母方の実家から普通に通勤してました。
*どんな気分で夜逃げの準備をしていたのか?
当時父親から相談を受け、弁護士にも相談し
他に手がないと判断して、相談を受けてから
1週間で倒産することを決断しました。
会社の倒産の宣言はそれから更に2週間後だったので、
それまでに夜逃げの準備期間は十分ありました。
その準備期間、ぶっちゃけて言うと、
結構楽しかったです。
従業員や取引先にバレないように逃げ出す準備を
するわけなので、ある意味ゲーム感覚です。
自宅が会社に隣接しているため、従業員が全員返った後に、
こっそり荷物を避難先に少しづつ移動させるスリルが
堪りませんでした。
思い出あふれる家を失くすことに目をつぶれば、
ですが。
*成功したの?
「夜逃げ」なんて煽っておいて何ですが、
実際は、昼間に従業員を集めて倒産を宣言し、
玄関に
『倒産したんで、以降の連絡は弁護士にしてね』
という張り紙を貼って、
会社の備品を債権者に勝手に持っていかれないように
厳重に戸締りしてから、退避場所へ移動しました。
倒産を宣言する日までは、倒産することがバレないように
しなくちゃいけなので、こっそり動いていましたが、
倒産を宣言したらそんなことを気にする必要がないので
堂々としたもんです。
どれくらい堂々としていたかと言えば
近くの派出所に
「倒産してここからいなくなるけど、
債権者が勝手に備品とか持ってかないように
注意をお願いします」
とお願いしてくるくらい、堂々としてました。
(これは弁護士さんの指示です)
*結局何が残った?
この倒産騒ぎで神経をすり減らしたところに
仕事の部署替えによるストレスが重なって
双極性障害を発症したことを除けば、
まずは円満な状態かもしれません。
ちょっとぶっちゃけてみたくなったので、
特にオチはありません。