セルフアップデート

双極性障害でIT企業をリタイアした中年が、製造業で再チャレンジします

問題を正しく把握する-2

前回の記事からの続きです。

 

denbedon.hatenablog.com

 

前回は調査が行き詰ったところまで書きました。

 

*目線を変えてみた

ネットの調査だけでは行き詰ってしまった自分は、

目線を変えて、ファイル自体を再確認することにしました。

こういうときに自分が使うのが『テキストエディター』と呼ばれるソフトです。

 

テキストエディター』とは、

いわゆるマイクロソフトのWordのようなワープロソフトから

文字を修飾したりする機能を外した、メモソフトだと思ってください。

Windowsデフォルトのツールだと「メモ帳」に該当します)

自分は昔から「秀丸」というソフトを愛用しています。

 

ascファイルはテキストエディターで開けたのですが、

開いたデータは意外なものでした。

 

*CADデータじゃなかった

入っているのはX,Y座標と、座標ごとに何かの数値データでした。

見た目のイメージとしては何かの測定結果のようなデータで、

データ量が少な過ぎて明らかにCADのデータではありません。

(実際、この印象は正しかったのですが)

 

どうにも話がおかしいので、前の記事で私に調査を依頼した

Nさんに話を聞きに行きました。

  

*問題を正しく把握できていなかった

 自「頂いたデータ何ですけど、これ、本当にCADデータですか?」

N「いや、3D検査機で測定したデータだけど?」

自「え?」

N「昨日までこのファイル開けてたんだど、今日急に見れなくなったんだわ」

自「CADファイルって言ってませんでした?」

N「言ったっけ?」

 

強力に脱力しました。

問題は

「asc形式のCADデータが読み込みない」

ではなく

「asc形式のファイルが開けなくなった」

でした。

 

これ、知らない人から見ると同じ内容に見えますが、

IT的には、解決の為のアプローチが全然違うのです。

 

*5秒で解決

改めて調べてみると、原因はわかりませんが

Windowsの設定でascファイルを開くためのアプリケーションの設定が

おかしくなっている様子で、再設定したらすぐに開くようになりました。

Nさんの問い合わせからここまで30分。

最初からここに来ていれば3分もかからなかったのに…。

 

*教訓

今回の教訓は

「素人の説明を鵜呑みにせず、必ず事実に基づいて問題を把握すること」

ですかね。

 

ではでは。