セルフアップデート

双極性障害でIT企業をリタイアした中年が、製造業で再チャレンジします

疲れた体に鞭打って進む

*山を越えたと思った、もう一山あった

環境ISOの外部審査を終えて半年の仕事に区切りがついたと思ったら、

今週は少林寺拳法の大会の準備が迫っていたでござる。

 

*朦朧とする意識を奮い立たせて進行中

疲労が溜まってよく動かなくなっている脳みそを奮い立たせて

お仕事を進めています。

でも、協力してくれる人の骨折りがなかったらとっくに破綻してました。

 

ではでは。

 

ただ今審査中

*ISO審査

4月から準備をしていたISOの更新審査が進行中です。

3日の日程で2日目が完了しました。

各部門とも徹底的に審査を受けています。

 

*今のところは順調

審査で規格に会っていないルールや運用があった場合、

それは「不適合」として扱われます。

不適合は、重要度によってランクA,B,Cがつけられます。

Aの方が重要度が高く(つまり大きな問題である)、

Bは比較的重要度が低いです。

Cはコメントというかアドバイスで、直すかどうかはその会社次第というものです。

 

今のところAは出ていません。

何とか明日の最終日を無事に乗り切りたいです。

 

ではでは。

お気に入りの作家 上田秀人「奥祐筆秘帳」シリーズ

*「奥祐筆」シリーズからのファン

自分がファンの作家さんに上田秀人さんがいます。

この方の本との出会いは10年ほど前でしょうか。

この方の「奥祐筆秘帳」シリーズが

この文庫書き下ろし時代小説がすごい!」 という

時代小説のベストを選ぶ企画で1位になった後くらいですね。

 

ジョーカー的な役職を見つけるのがうまい

最近はやや傾向が変わってきましたが、

この方の作品特徴の一つに

ジョーカー的な役職を人を主人公にする」 

という点があります。

ここでいうジョーカーとは

「表向きは大した権限を持っていないのに、

 ある局面ではとてつもなく強力な力を発揮する」

という意味で捉えてください。

 

例えば「奥祐筆秘帳」。

 

密封<奥右筆秘帳> (講談社文庫)

密封<奥右筆秘帳> (講談社文庫)

 

 

この作品は、江戸幕府の『奥祐筆』という役職にある壮年の立花併右衛門と、

そのお隣の旗本の次男坊柊衛悟が協力して、さまざまな陰謀に立ち向かっていく、

一種のバディ(相棒)物です。

 

*奥祐筆って何?

この『奥祐筆』という役職は、幕府の書類のチェックや決裁を行う書類係です。

自分自身では企画立案などはせず、あくまでチェックと決裁しか行いません。

従って、奥祐筆自身は何かの施策を実行できるわけではないので、

表向きの身分や権限は低いです。

 

ところで、公的書類というものは決裁が下りないと効力を持ちません。

そして、幕府の書類は奥祐筆がOKを出さない限り、書類は決裁されません

つまり、奥祐筆は幕府の役人の業務の決定権を握っています。

 

例えば、幕府の偉い人(例えば老中)がOKを出した施策でも、

奥祐筆が決裁しないと、その施策は実行できません。

そのため、奥祐筆はいろんな人から賄い(ワイロ)を貰って裕福です。

 

また、作品内ではこちらの職権が重視されているのですが

幕府内の書類は殆どすべて奥祐筆に回ってきます。

おかげで幕府内のあらゆる情報を見通すことが出来ます。

これらの職権により、幕府の裏に流れる陰謀の真相を探っていきます。

 

*「金がないのだ」

奥祐筆シリーズの決まり文句です(笑) 。

 

奥祐筆シリーズの舞台となっている江戸中期のころは

経済活動が活発化し、お金を握る商人の力が拡大したのと

相対的に武士の懐が寂しくなり幕府や諸大名が借金で

がんじがらめになった時期です。

 

シリーズ話で多いのは借金返済などの一発逆転を狙った陰謀が多いです。

(金がない自分も妙に身に沁みます)

 

 

作者の上田さん自身が経済活動などにあまり詳しくないため、

自身の勉強の為に、主人公の若い柊衛悟は「世間知らず」、

奥祐筆で人生の先達が立花併右衛門を「世慣れた役人」に設定し、

併右衛門が物を知らない衛悟に教え諭すように、

その当時の経済状況などを説明する形をとったそうです。。

 

これのおかげで、同じように当時の状況を知らない自分も

随分と勉強になりました。

 

*インフレをおこなさない剣戟

もちろん、陰謀に迫れば命を狙われます。定番ですね。

主人公の柊衛悟自身も相当な使い手ですが、それを上回る腕前の刺客

「冥府防人」との死闘が続きます。

 

おもしろいのは、出てくる刺客が実戦経験が少ない人間が多い点です。

江戸中期になると武士もほとんど戦ったことが無く

道場での練習ばかりになるため、高い技能を持っているのに

実戦の緊張に呑まれて実力を発揮できません。

 

道場で戦えば柊衛悟が負けていたような刺客でも、

実戦で緊張に呑まれたり、頭に血が上って冷静さを失った刺客の

隙につけこんで、紙一重で勝ちを拾っています。

 

この展開は、ドラゴンボールなどであった

「敵の実力のインフレ」という長期連載のバトル漫画の問題を、

うまく抑制しています。

なので、どのシリーズを読んでも柊衛悟の成長が見られながらも、

敵の実力も人間離れしていかず、ちょどよい戦闘になっています。

 

というわけで、とても面白いので、興味を持たれましたら読んでみてください。

 

ではでは。

 

情熱のおすそ分けを頂く

*自分と同年代で燃えている人

20代の半ばから少林寺拳法を始めて、早20年。

武道専門学校という、少林寺拳法の月一の講習会的なものも

11年のカリキュラムを卒業し、段位も四段を取得しています。

 

しかし、かってのような燃えるものがありません。

歳をくって体力が衰えてきたのもありますし、

双極性障害のせいで、集中力が落ちたのも影響しています。

 

しかし、自分と同年代で10年ほど前から始めた同じ道場のTさんは、

少林寺拳法にハマって今燃えに燃えています。

今度二段を受験しようてしていますが、確かに二~三段くらいが

習う技としても、体の練り込み具合からしても

一番面白い時期だと思います。

 

正直うらやましいです。

*自分にもあったはずのもの

自分にも練習に燃えていた時期がありました。

年齢が行ってから始めた習い事は、ハマりやすい傾向があるらしいですが、

いろいろな本を読み漁り、さまざまなトレーニング方法を試して、

道場でいろいろな技の掛け方を試したり、

他武道とのスパーリングに出掛けたり、

スパーリングでボコボコにされたりと

社会人らしからぬハマり方だったと思います。

 

双極性障害を発症して、仕事のペースが落ちた時期に四段を受験しましたが、

その頃は既に情熱は下降気味でした。

やはり実家の倒産と双極性障害で情熱に水を浴びせられたのでしょう。

 

それから10年経ちましたが、今も練習は楽しいのは楽しいのですが、

これ以上前に進む(例えば五段を受験するとか)気持ちが湧きません。

もはや惰性で続けているだけなのかもしれませんが、

 

自分でもよくわかりません。

でも、止めようと言う気はさらさらありません。

自分にもまだ情熱が残っているのでしょうか?

 

*微力ながらお手伝い

そんな自分ですが、練習に燃えている人を見ればやはりうれしくなります。

かって、自分のこんな風に練習していたんだろうなーと思うと、

指導する立場に回っていても気分がハイになります。

情熱のおすそ分けを頂いた気分です。

 

せっかくおすそ分けを貰ったのですから、お返しをしなくてはいけません。

お金もない自分が返せるものは、これまでに少林寺拳法で習ったことくらいしか

ありません。

(お返しし過ぎて、技を掛けたときにTさんから絶叫が上がることもありますが)

それを最大限お返しするために、Tさんと一緒に今日も道場で汗を流します。

 

ではでは。