環境ISOとの闘い
*環境ISOって何?
正確には、国際標準化機構 (ISO)が発行する
環境マネジメントシステムの国際規格で、
ISO 14000という番号が割り振られています。
「環境マネジメントシステム」とは、
組織が決めた目的に取り組むための仕組み(システム)で、
環境マネジメントシステムの場合は、
「環境保全」とか、「環境破壊の防止が目的」となっています。
(若干不正確な表現ですが)
*環境マネジメントシステムとやらを作ってどうするの?
審査機関で環境ISO取得の審査を受けて、
「この会社は環境ISOを構築した」
ということを正式に認めてもらいます。
環境ISOは審査登録制です。
自社で環境マネジメントシステムを構築
(環境に対する組織的な取り組みを、規格に従って作った)
して審査に合格したら、晴れて
「我が社は環境ISOを持ってますよー!」
と宣言できます。
*何でそんなの取りたがるの?
環境に対する関心の盛り上がりから、
企業イメージや信頼性の向上のために
取ることが多いようです。
もうちょっとぶっちゃけると、
世間が環境問題にうるさいので、
『うちの会社は環境問題に取り組んでますぜ』
というアピールのためです。
(ぶっちゃけ過ぎ)
役所も、世論がうるさいので、環境問題に神経質になっています。
そうなると、環境ISOを持っている企業の方を有利に扱うことになります
(と言われてますが…)
*今、何が起きている?
規格改訂が行われて、新規格(2015年版)への
移行が進んでいます。
こういうISO規格は、時代の流れに合わせて
何年か毎に規格の更新が行われます。
現在の規格は「2004年版」で、2004年に行われた規格改定版です。
しかし、2015年に最新の改訂がされたので、
順次「2015年版」に移行しなくてはいけません。
なぜなら、改訂から3年の猶予期間(2018年まで)に
新しい版に移行しないと、
環境ISOの認証が取り消されてしまうからです。
そのため、環境ISOを持っている企業は、
どこも移行の作業にかかっています。
*まだ2017年だから余裕っしょ?
とんでもない!
2018年までと言っても、実際には6月が最終の移行審査となるので
実質的には1年ちょっとしかありません。
しかも、最終審査で失敗すると、
環境ISOの認証が取り消しになります。
そうなると、最終審査で2015年版に移行するのはリスクが高いので、
できれば2017年中に更新したいのです。
しかも、今回は11年ぶりの改訂で、
場合によってはたくさんの書類を更新する必要があるため、
準備には半年は必要です。
大手企業でも、どこもてんてこ舞いでしょう。
*で、何でこんな話題をブログにあげてるの?
お察しの通り、会社で環境ISOの担当に選ばれました…。
ここ最近は、毎日参考書と首っぴきで環境ISOの勉強をしています。
ではでは。